ピンボール超電磁砲

阪神・近本 連覇へ黄金期へ“脱・岡田” 指揮官の“神采配”に頼らず「個々の能力を上げないといけない」

 [ 2023年12月20日 05:15 ]

優勝旅行から帰国した阪神・近本(撮影・後藤 大輝)
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 阪神の米ハワイ優勝旅行参加メンバーが、旅程を終えて関西国際空港着の航空機で帰国した。5泊7日のバカンスを終えた近本光司外野手(29)は黄金期の到来へ向け“脱・岡田”を提言。今後、岡田彰布監督(66)から新監督に交代する時が来ても「個々の能力をそのまま継続されるようなチームにならないといけない」とさらなる先を見据え、決意を新たにした。

 虎の黄金期は、自分たちの力で築き上げる。38年ぶりの日本一に輝いた今季、ことあるごとに岡田監督の名采配がクローズアップされた。「監督で勝った1年」。近本もその眼力に凄みを覚える一方で、来季以降は指揮官に頼り切るつもりはさらさらない。

 「監督が代わったらまた違うチームになる。そうじゃなくて、個々の能力もそのまま継続されるようなチームにならないといけない。監督が代われば、また勝てない、となるのはダメ。個々の能力を上げないといけない」

 来季は続投するものの、今年11月に66歳を迎えた岡田監督が未来永劫(えいごう)、ユニホームを着るわけではない。まだまだ続く選手らの現役生活の方がずっと長い。だからこそ、己の実力向上こそ最重要だと説く。

 チームには指揮官の意向が色濃く反映される。戦術や選手起用もその監督の“色”が出るとされ、裏を返せば、出番の少なかった選手が出場機会を増やすことも往々にしてある。だが、圧倒的な力を発揮して頂点まで駆け上がった今季のメンバーこそ、近本は「最強」と見る。「1番・近本」から始まり「8番・木浪」まで続くほぼ不動のオーダー。定位置を譲るまいとレギュラー陣は精進し、控え組も必死の努力で定位置を奪いにかかる。相乗効果でチーム力を上げることができれば、今後、誰を新監督に迎えても「個々の能力」を信じて戦えばいい。

 岡田監督は来季の理想に「自分が何も(采配)しなくてもいい」“大人のチーム”を掲げていた。先発として送り出せば、勝手に勝っていることこそ究極。近本も「僕たちは成績をしっかり出すだけ」と呼応する。その中で、今のチームの課題を挙げるとすれば「打撃」だ。

 「打撃陣がもうちょっと打って勝たないと、毎年投手におんぶに抱っこだと…」

 今オフの祝賀行事はハワイ優勝旅行で全て終わった。11月23日の優勝記念パレードで幕を開けた祝祭も一段落し、近本も少しずつ「連覇」へ向けてギアチェンジする。今月下旬には早速、地元の淡路島で村上と自主トレを敢行。充電を完了させた虎のリードオフマンが常勝軍団形成へ向けた再スタートの「2・1」へと歩を進める。(八木 勇磨)

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2023年12月20日のニュース